日本版“悪魔の理髪師”？

W・S produse『剃刀(かみそり)』＠THEATER/TOPS

チラシに書かれてる一文を見て「スウィーニートッドみたいな話なのかな？」と思ってました。
「剃刀」ですもんね。

今回は昼の回を見に行ったんですが、A列といっても当日券の人が前に来るだろとか思ってたけど、実際会場に着いたら前に座布団も何もない。
正真正銘最前列のA列でした。近すぎる！

舞台上は床屋のセットだったんですが、向かって正面に鏡台があって、こちら側にももうひとつ鏡台があるという設定。
でも実際はこっちを向いた椅子が目の前にあるだけ。ち、近いってば！

今回省吾さんは出世を重ねて今は代議士となった成功者。勝ち組。
だからか、イギリス紳士風のいでたちwith無精髭。今回も充分胡散臭かったです。

そんな胡散臭い省吾さんが目の前の椅子に・・・。近い近い近い近いちｋ・・・・・・
省吾さんほっそいなー(結局見てる)。
あまり省吾さん観てばっかりだとアレなんでたまに津田健ファンのフリしてみたり(笑)。

この舞台1回しか観ないつもりだったけど、ちょっと気になったりしたことがあったんでもう1回くらい観たいかも。1回観ただけじゃ飲み込みにくい内容だったってのもありますが。
最前列じゃ近すぎて見れない部分も結構ありましたしね。・・・まあ、後ろだったら後ろで人の頭が被ったりとかあると思いますがね。ちみっこなんで。

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ネタバレあり追記。

てっきりとっくに殺されてるものかと思ったけど、始まって１時間くらいで満を持して省吾さんこと岡田代議士登場。
だ、だって岡田の話題が出るたび床屋の店主が明らかに挙動不審になってたんだもん。

床屋の店主、為吉は金がなかったために夢を果たせず実家の床屋を継いだという、この芝居における負け組。
だからかなり投げやりでぶっきらぼうな感じ。そんでもって「その気になれば剃刀で人を殺せる。そうすりゃこの仕事ともおさらばできる」なんて言い出す始末。
その話を聞いてビビりまくる津田さんが可愛かったです(笑)。

でも結局為吉は空想の中でしか人を殺してないんですよね。
そのせいかラストシーンが余計に物悲しく思えたり。

壁に掛かってる時計が普通に動いてたんですよ。０分と３０分指したら鳴ったり。
だから空想シーンの後で時計は戻ってるのか気になったんですが(だから２３日も観に行った)、そのままでした(苦笑)。
でも２回目見に行ったとき、１回目見たときよりもちょっと時計が進んでたので逆に間の悪い時に鳴り出さないかと思ってヒヤヒヤしてましたけど。